エドガー・アラン・ポーは有名な短編小説「盗まれた手紙」において,主人公の探偵オーギュスト・デュパンの台詞の中にこんな文章を入れている。「僕はある人がどれだけ賢いか,どれほど愚かか,どれほど善人か,どれほど悪人か,あるいはその人がいまなにを考えているかを知りたいとき,自分の表情をできるだけその人の表情とそっくりに作るんだ。そうすると,やがてその表情と釣り合うような,一致するような考えやら感情やらが,頭だか心だかに浮かんでくるから,それが見えるのを待っているのさ」。なんという驚くべき先見性!これは作家としても,自分の作った登場人物の内面に踏み入る最良の方法だったろう。

I’m Standing on the Shoulders of Giants. - 顔面フィードバック仮説

マルコ・イアコボーニ 塩原通緒(訳) (2009). ミラーニューロンの発見:「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 早川書房 pp.150-152

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